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疲れた・・・・・・
心も体も全てが疲れた。
今日、決行しよう。
喫茶店のパートのときに思った。
なんとか雀荘のバイトをやり過ごした。
家に帰って準備をした。
喫茶店のDMのハガキの印刷をして夫に明日、店に届けてもらうよう頼みの電話をする。
風呂場の浴槽に水を溜める。
新しい剃刀を準備する。
そのまま眠れるように薬を飲む。
切れやすくなるようにしばらく手首を水につける。
手首を剃刀で切った。
思ったよりあまりよく切れない。
きっと臆病だからためらいがあったのだろう。
ためらい傷がいくつかできる。
その中の一つをなんとかもう少し切る。
浴槽の中に血が流れ出る。
浴槽にもたれかかりながらぐったりする。
こみあげてくる哀しみに耐えられず一人泣き叫ぶ。
夫が帰ってきて私の名前を叫ぶ。
そして意識が朦朧としていたが多分、夫はこう言っていた。
「君はそんなことしたって死ぬことなんてできないんだよっ!
そんなに苦しみたいならアフリカとかどっか行ってくれば?
お風呂入りたいから、邪魔だからどいてくれる?」
後からきいた話。
最初、驚きよりなによりそんなことをした私に怒りがこみ上げてきたらしい。
しばらくして、夫が私の母親に電話をする。
「どうやら、自殺をしようとしたらしいんですがどうしたらいいかわかりません。
傷もかすり傷程度で命に別状はありませんが今のこの状況をどうしましょうか?」
私がいつも通っている病院に電話をする夫。
しかし、主治医はおらず夜中でもあり病院では対応できないとのこと。
風呂場で泣き崩れる私を夫が後ろから抱きしめてくれた。
そしてひたすら泣き続けている私の耳元に携帯電話をあてる。
母は怒らなかった。
「どうしたの?なにかスイッチがはいちゃったの?なにも言わなくていいから。
泣きなさい。気の済むまで泣きなさい。怒ったり責めたりしないから。
とにかく泣きなさい。今、そばにいたら抱きしめてあげたい。」
しばらくして私の口からでた言葉は
「ごめんなさい・・・・・・ごめんなさい・・・・・・」
だった。
携帯を夫に返し、またしばらく泣き続けてからベッドに座る。
母と夫との話し合いの結果、明日の朝、夫といっしょに病院に行くことになった。
少し落ち着きを取り戻した私は風呂に入ってから寝ると言うと夫が
「心配だから風呂には入らないで。」
と言う。私は
「もうなにもしないから大丈夫。」
と弱々しく笑って風呂に入った。
夫はどんな気持ちだったのだろう?
母は泣いただろうか?
父はどう思っただろう?
今も左手の傷跡をみると胸が締め付けられる。
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心も体も全てが疲れた。
今日、決行しよう。
喫茶店のパートのときに思った。
なんとか雀荘のバイトをやり過ごした。
家に帰って準備をした。
喫茶店のDMのハガキの印刷をして夫に明日、店に届けてもらうよう頼みの電話をする。
風呂場の浴槽に水を溜める。
新しい剃刀を準備する。
そのまま眠れるように薬を飲む。
切れやすくなるようにしばらく手首を水につける。
手首を剃刀で切った。
思ったよりあまりよく切れない。
きっと臆病だからためらいがあったのだろう。
ためらい傷がいくつかできる。
その中の一つをなんとかもう少し切る。
浴槽の中に血が流れ出る。
浴槽にもたれかかりながらぐったりする。
こみあげてくる哀しみに耐えられず一人泣き叫ぶ。
夫が帰ってきて私の名前を叫ぶ。
そして意識が朦朧としていたが多分、夫はこう言っていた。
「君はそんなことしたって死ぬことなんてできないんだよっ!
そんなに苦しみたいならアフリカとかどっか行ってくれば?
お風呂入りたいから、邪魔だからどいてくれる?」
後からきいた話。
最初、驚きよりなによりそんなことをした私に怒りがこみ上げてきたらしい。
しばらくして、夫が私の母親に電話をする。
「どうやら、自殺をしようとしたらしいんですがどうしたらいいかわかりません。
傷もかすり傷程度で命に別状はありませんが今のこの状況をどうしましょうか?」
私がいつも通っている病院に電話をする夫。
しかし、主治医はおらず夜中でもあり病院では対応できないとのこと。
風呂場で泣き崩れる私を夫が後ろから抱きしめてくれた。
そしてひたすら泣き続けている私の耳元に携帯電話をあてる。
母は怒らなかった。
「どうしたの?なにかスイッチがはいちゃったの?なにも言わなくていいから。
泣きなさい。気の済むまで泣きなさい。怒ったり責めたりしないから。
とにかく泣きなさい。今、そばにいたら抱きしめてあげたい。」
しばらくして私の口からでた言葉は
「ごめんなさい・・・・・・ごめんなさい・・・・・・」
だった。
携帯を夫に返し、またしばらく泣き続けてからベッドに座る。
母と夫との話し合いの結果、明日の朝、夫といっしょに病院に行くことになった。
少し落ち着きを取り戻した私は風呂に入ってから寝ると言うと夫が
「心配だから風呂には入らないで。」
と言う。私は
「もうなにもしないから大丈夫。」
と弱々しく笑って風呂に入った。
夫はどんな気持ちだったのだろう?
母は泣いただろうか?
父はどう思っただろう?
今も左手の傷跡をみると胸が締め付けられる。
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