また夏が終わる

また一つ、夏が終わる。


別に私は夏が好きなわけではない。
でも毎回この季節になり長袖に腕を通すだびに寂しさと虚しさを感じる。


また一つ、歳をとるのだなぁ、と。
そしてこの一年、また自分は何も成長しなかったなぁ、と。


年月が経つのはなぜこんなにも早いのだろうか。
２０代から３０代までの１０年間はあっという間だった。
そのうちの６年間はうつ病として過ごした。


そして３０になりもうすぐ３１になろうとしている。
なにも変わらぬまま。
ただただ歳だけを重ねていく。


子供の頃、２０歳代の人を見て


「とても大人だなぁ。」


と感じた。３０代の人はなんでもできる大人の人だと思っていた。
だが実際の今の自分はどうだろう？
なにもできない、子供のままだし、いまだに親に頼っている。


親だってどんどん歳をとっていく。


こんな風に虚しさを感じるのはきっと私が一生懸命生きていないからなのだろう。
頑張っていないからなのだろう。
でも一生懸命生きるってなに？頑張っるってどういうこと？


毎日、朝起きてご飯を食べてパートに行ってテレビを見て寝て、その繰り返し。
やりたい事もない。夢もない。やる気もない。気力もない。


私はずっとこのまま生きていくのだろうか？
これから私はなにをどうして生きていけばよいのだろうか？


秋風のふくベランダで大粒の涙が一つ。
もうすぐ冬がやってくる・・・・・・。


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