最近の夫は毎日早くて夜中の1時遅くて3時頃帰ってくる。
土日出勤は当たり前でたまの休みの日は見るからにぐったりしていて寝ていることが多い。
休みの日に外食するとあまり愚痴らない夫がポツポツと会社のグチをもらす。
自分は下請けという立場上、とてもやりにくいのだと言う。
私は大変だなと思いながらも前も同じようなこともあったが乗り切っていたので
今回もなんとか頑張っているのだなと思っていた。
水曜日の朝、私は病院だった。
病院と夫の会社の駅が同じなので朝、いっしょに出ることにした。
いつも夫が会社に行く時間私は寝ている。
水曜日、最近の夫の朝の姿を初めて目の当たりにした私は驚いた。
何度も鳴る目覚ましの携帯を辛そうに握り締め、なんとか自分を奮い立たせようとしている。
私はショックを受けた。
夫はSEなのだがSEでうつ病になる人はとても多い。
自分もうつ病でその上、夫までうつ病になったらどうしようと不安になった。
駅まで向かう道中、私はいくつか夫に尋ねた。
「朝、会社行きたくないの?他の人のブログみてるとね、やっぱりSEでうつ病になる人多いんだよ。
私もこんなんで君までうつ病になっちゃったらって思うと心配だよ。大丈夫?」
「大丈夫じゃない。
って、言っているうちは大丈夫なんだろうね。朝は眠くて行きたくないんだよ。」
「夕飯いつもいらないって言うから作らないけれど、会社で食べてるのかと思ったらいつも
帰ってきてからカップ麺とか食べてるよね?帰ってきてから食べるなら私作るよ。
カップ麺とかばかり食べてるから余計疲れちゃうんだよ。」
「先が読めないからいらないよ。作ってもらっても食べれるかわからないし。
君だって体調が悪いんだから無理しなくていいよ。」
「作り置きできるし、やっぱりちゃんと食べたほうがいいから私作るよ。」
「いらないってば!自分で買って食べるほうがいいんだってば!」
そのままその日は駅で別れた。
彼があそこまで私に声を荒げるのは珍しい。相当いらだっている証拠だ。
そこまで追い詰められている彼に今まで気づいてあげれなかった自分にまたショックを受けた。
彼が夕飯をいらないと言うのはそんな忙しい中で私の体調を気遣っての彼の思いやりだ。
それに比べて私はまず”自分もうつ病で彼もうつ病になったらどうしよう”なんて
なんて自分勝手な考えなんだろう。まずは彼の体調を一番に気遣うべきだろう。
私はいつも自分のことだけで精一杯で妻として、彼の支えに何もなっていない。
私はなんて思いやりがないのだろう。
彼はそんな”つらい”だの”生きたくない”などと言っている私を”生かす”ため”守る”
ために毎日必死に働いてくれているというのに。
気力を失っていた私は彼を支えなければいけないのにそれすらできない状態である自分を
責めて・責めて・責めた。
思いやりの心をもっていない自分を責めて恥じた。
いくら病気だからといっても自分のことで精一杯になっていてはいけないのだ。
夫婦なのだから、支えあっていかなければならないのだ。
彼にあまえすぎていた。私は泣いて反省した。
その日、彼が欲しがっていたコミック漫画を買って、夕飯を作って置いておいた。
これからは”思いやりの心”を忘れないようにしよう。
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テーマ : 夫婦生活
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